message メッセージ

この時代から逃げない

ぼくは大学を卒業してすぐに、これまた大学を卒業したばかりの仲間たちと
ゆうゆうを始めました。今考えると、とても無謀なことだとつくづく想います。

もし、当時のぼくが、今のぼくの目の前に現れて、ゆうゆうをつくると言ったら、
羽交い締めにして止めるに違いないでしょう。

そんな器の小さなぼくと違い、利用者やそのご家族は、
ぼくらを頼りにし励ましてくれました。
地域の方々は、温かくも時に厳しく、ぼくらを応援し続けてくれました。

ぼくらは本当に多くの方々に育てられました。

ゆうゆうを始めた頃から時代が大きく変わりました。
これから「人が減り、高齢化が進む」という時代がやってきます。

想像するだけで、辛くなるような現実ですが、
福祉の価値がより際立つ時代であると考えています。

心の鼓動が止まらない瞬間があります。
それは不安によるドキドキなのか、それとも時代に立ち向かう興奮のドキドキなのか、
もしくはそのいずれでもないのか、わからなくなることもあります。

いずれにせよ、とにかく、この時代から逃げない。

このことは確信としてあります。いろいろあっても歩き続けると。

これからは、誰かをしっかりと支え、励まし応援できる立場になりたいと想うわけです。

理事長 大原 裕介

profile プロフィール

平成15年に北海道医療大学ボランティアセンターとして設立。
学生による任意事業の障がい児預かりサービスや0歳から96歳までの生活支援サービス等を3年間実施。
卒業後、NPO法人当別町青少年活動センターゆうゆう24(現在「社会福祉法人ゆうゆう」)を起業する。
人口減少時代における、あらゆる住民がそれぞれの立場を超えた支え合いによって福祉的実践を構築する
共生型事業や国内外のアールブリュット事業の発信、民間活力を活用した社会的事業の研究など
社会に必要とされる様々な実践を創り続ける。
          北海道医療大学の理事 評議員 客員教授として、福祉現場の魅力を伝え後進者を育成するほか、
          一般社団法人FACE to FUKUSHI共同代表として様々な政策の提言にも関わる。

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