芸術文化活動普及支援事業
Issue
取り組む課題
観る人の価値観をゆさぶる芸術文化活動の発信
About
プロジェクト概要
今、日本の「アール・ブリュット」が世界的注目を集めています。
「アール・ブリュット(Art-Brut)」。直訳すると、「生の芸術」。フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェに提唱された、現代アートの一種です。正規の美術教育を受けてない人による、何ものにもとらわれない表現活動。海外では、日本の障がい者の優れた表現作品が、「アール・ブリュット」として評価を得ており、スイスやフランスなどヨーロッパを中心に、日本のアール・ブリュットの展覧会に多くの市民が押し寄せています。
国内でも、近年、障がい者の表現作品の価値が注目され、より一層の障がい者の芸術活動の支援を推進するために、平成26年度から厚生労働省による「障害者の芸術活動支援モデル事業」が開始されました。平成29年度からは「障害者芸術文化活動普及支援事業」として、全都道府県に障害者芸術活動支援センターを設置することを目指して、各都道府県で、障がい者の芸術活動に関する相談支援、情報提供、展覧会等の開催、支援者向けの研修の開催などの活動が展開されています。
北海道でも、長年、障がい者の芸術活動支援に丁寧に取り組んできた団体・法人が各地に点在していますが、北海道の広域性、厳しい気候条件等の制約から、面的な広がりをもって活動が推進されることが難しい状況がありました。そこで、平成27年3月にネットワークづくりが強みのゆうゆうが道央事務局、芸術活動支援に長い実績のある社会福祉法人当麻かたるべの森が道北事務局となり、「北海道アールブリュットネットワーク協議会」を設立し、道内のアール・ブリュット推進のために調査・発信活動等を開始しました。
また、平成28年度からは、芸術系学科を有する北海道教育大学岩見沢校、芸術文化によるまちの魅力発信に関心をもつ事業所や行政とも連携して、「北海道アール・ブリュットフォーラム in 岩見沢」を毎年岩見沢市で開催しています。
さらに、北海道や東北で見いだされた作品の魅力を広く海外にも発信するために、全国各地の他法人と協働して、海外でのアール・ブリュット作品の発信機会創出にも取り組んでいます。
Point
活動のポイント
- 広域な北海道に点在する、先進的な芸術活動支援団体をつなぐネットワーク活動。
- 芸術文化と地方創生の接点を意識した活動展開。
- 国内外の優れた作品・表現活動を、国際交流を通して発信することを目指します。
- 実施期間
- 主催
- URL
- 2015年3月~
- 北海道アールブリュットネットワーク協議会